原位置試験

 原位置試験は、地盤特性を得るために、原位置の地表あるいは地中(ボーリング孔内)で直接行う試験です。現地で地盤を調べるため、より正確・より経済的な物性値を求めることができます。 
 一般的な原位置試験には、標準貫入試験、孔内載荷試験、現場透水試験、湧水圧試験、速度検層(PS検層)、電気検層、現場密度試験などがあります。
 弊社では、以下のような原位置試験の独自技術があります。

接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法

 地盤中の接地抵抗は、地下水位以浅と地下水位以深で比較すると、地下水位以深の測定値が2~10倍程度小さくなる傾向があります。この特性を応用して、金属棒等の電導体を地盤中に挿入し深度方向の連続的な接地抵抗の変化を測定することにより、地下水位の深度を得ることができます。




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原位置せん断摩擦試験(SBIFT)


 SBIFTは、ボーリング孔を利用して、掘削時の地盤の乱れ影響を極力抑えて、直接、周面摩擦力(f)、強度定数(C,φ)を求めることが可能な試験方法です。また、同時に孔内載荷試験も実施可能であるため、変形係数(Eb)も求めることができます

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BAT(地下水モニタリングシステム)

 BAT地下水モニターシステムは、地下水採取、間隙水圧測定、及び透水試験を高精度に行うためのトータルシステムです。特に地下水のサンプリングでは、原位置の圧力を保持したまま完全に密閉された状態で地上までサンプルを運搬し分析機器にかけることができます。また、採取深度が明確なため深度毎の水質の差異を詳細に調べることができます。BATシステムには最も適用範囲が広い、原位置プローブに加え、 既存の井戸に使用するウエルプローブや湖水、海水も採取できるハイポプローブも用意されています。

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セルフボーリングプレシオメーター(SBP)

 原位置における砂質土地盤の静止土圧係数(Ko)を測定することが可能な試験方法です。空気圧式の制御方式で、測定管内部にはセル圧力計と直径を計る変位計を内蔵した高精度でハイブリット化された孔内載荷試験機です。

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