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参考文献の挿入と引用,Wordのバグ? 文末脚注の段組

 論文を書くとき,図表番号を用いて番号を付けて,相互参照でそれを引用するのが便利ということは図表の番号:相互参照で紹介しました。私は,引用文献(参考文献)にもこの方法を使っています。これについては色々な方法が考えられますが,私が使っているのは文末脚注による方法です。つまり,文献番号を文末脚注として挿入し,文末脚注のところで具体的な文献を入れるのです。

1.文末脚注の挿入
 参考資料のタブの脚注という所に文末脚注の挿入があります。これを押すと,本文には数字が上添え字で挿入され,文献挿入の場所に入力位置が移動します。ここで,作業が二つ。

  1. 参考文献のところで,引用文献の数字が上添え字になっているので,普通になおす(数字を選んでControlと+)。数字の後に「)」を付ける。Tabキーを押す。文献を入力する。
  2. ②元の文章に戻るには,参考資料→脚注の「注の表示」です。ここで,引用する側にも「)」を付けます。ただし,上添え字になっているので,数字を選んで「Controlと+」
なお,文末脚注のスタイルは「文末脚注文字列」です。

2.文末脚注境界
 文末脚注の本文との境界は,最初は横棒です。しかし,論文集などでは,ここに「参考文献:という文字を入れたいですね。次のようにします。

  1. 表示→下書き
  2. 参考資料→注の表示
  3. 画面が上下に分割されるので,下の方の文末脚注の所を文末脚注の境界線に変更
  4. 横棒が表示されているので,これを削除し,参考文献と入力する。必要なら,フォントなども修正
  5. もし,参考文献の前に空白行を入れたいときなどもここで変更
  6. 表示→印刷レイアウト(または,普段使っている表示)
  7. もし,参考文献のリストがページを跨ぐときには,文末脚注の継続時の境界線も修正する必要があります。初期値はやはり横線になっていますので,削除しますが,これだけだとページの最初に1行空白行がはいります。それを避けるために,段落で固定値1Ptに設定します。Wordの仕様でなくすことはできません。
同じようにして,脚注の境界線も変更することが可能です。

3.段組とWordのバグ(仕様)?
 段組は使っていますか? 私は好きで,執筆要項で許されていれば,可能な限り使います。理由はスペースの節約です。例えば,式は1行を使いますが,2段組なら半分ですみます。また,図も2段組の中に入れれば,スマートです。ただ,Word2016から,不都合なことが起こりました。Microsoftに言えば仕様ですというに違いないのですが,我々から見ると最低の仕様です。Word2019でも直っていませんでした。  どこがまずいかということですが,

図の左側が正常です。文章の本文を終わった後に参考文献が表示されます。ところが,Word2016からは,右の図のように表示される様になりました。ただ,左図の様に表示されることもあり,色々トライしましたが,どういうときに変わるのかわかりません(だれか,知っている人がいたら教えてください)
 原因ははっきりしています。従って,Word2010でも右図の様な表示にすることは可能です。本文の最後にセクション区切り(レイアウト→区切り→現在の位置から開始)を入れるのです。つまり,Word2010以前ではセクション区切りを入れたり削除したりすることによって,右と左を切り替えられます。
 原因がわかっているのなら,Word2016でもセクション区切りを削除すればと思います。ただ,Word2016では,他の位置に自分で入れたセクション区切りと異なり,本文の最後のセクション区切りが表示されません。従って,削除することもできないのです。
 色々トライしましたが,Word2016ではどういじってもだめでした(だれか,知っている人がいたら教えてください)。解決策ですが,一つだけ見つけました。名前を付けて保存で,ファイルの種類として「Word 97-2003文書(*.doc)」を選択します。すると拡張子がdocと古い形式で保存され,この不具合がなくなります。
 細かい仕様は両者で少し違っているみたいですが,私たちの使うような論文でしたら,ほとんど差がありませんので,使えます。もちろん,このdocファイルを「Word文書(*.docx)」で保存し直すと元の木阿弥になります。
 Microsoftのサポートにも電話したのですが,担当している人のレベルが低く,日本語が通じません。私のパソコンがサポートの画面と同期して同じ画面がでないとだめな見たいで,現象を再現するのは簡単な処理なんですが,手を動かしてくれません。ところが,大学のシステムではそのような接続は許可していないらしく,不調に終わりました。


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Updated: 31 May, 2020