提言「CIMの可能性」

プレスリリース

地質リスクを客観的に評価


 地質断面図や地山区分図等の地質調査結果には、測量・設計・施工記録などの事実データと違い、地質技術者のデータ解釈や評価が含まれる。一方、地質・地盤自体も複雑な構成物であり、不確実性を常に伴う。これらが相まって地質リスクとなり、様々な事業でトラブルの原因となっている。
 今求められているものは、地質リスクを客観的に評価し、必要とする人へ見える化して効果的に伝え、効率的に対処するための共通のプラットフォームである。すなわち、これから始まるCIM時代においては、地質リスクマネージメント技術をCIMへ組み込み、安全の確保と生産性の向上を両立させ全ての関係者に恩恵をもたらす仕組みづくりが必要である。
(技術本部技術推進部部長地質部門 仲井 勇夫)

建通新聞 2018-03-30 27面 掲載 特集・CIM2018(14)