GPサンプリング
弊社では、高品質サンプリングとして「GPサンプラー」を開発しており、これまで採取が困難であった砂礫、礫混じり土、破砕性礫を含む地盤の高品質な試料採取を可能にしています。
GPサンプリング(水溶性ポリマーの濃厚溶液による乱さない試料の採取方法)は、横浜国立大学大学院の谷教授と共同開発した高品質のサンプリング手法です。この手法は、潤滑剤として高濃度の水溶性ポリマー溶液を用いた乱さない試料の採取方法です。
特徴としては従来の泥水の場合と異なり、高濃度の水溶性ポリマー溶液を非循環式で用いることにより、土試料の表面をゲル化したポリマーで保護し、礫も採取することが可能となります。また、「凍結サンプリング」という高品質サンプリングで対応できない細粒分混じりの砂質土や礫質土にも対応可能です。
対象土に応じて4種類のサンプラーを用意しています。
コア写真
原位置試験
原位置試験は、地盤特性を得るために原位置の地表あるいは地中(ボーリング孔内)で直接行う試験です。現地で地盤を調べるため、より正確でより経済的な物性値を求めることができます。一般的な原位置試験には、標準貫入試験、孔内載荷試験、現場透水試験、湧水圧試験、速度検層(PS検層)、電気検層、現場密度試験などがあります。当社では、
①原位置せん断摩擦試験(SBIFT)
②接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法
③BAT(地下水モニタリングシステム)
④セルフボーリングプレシオメーター(SBP)
という原位置試験の独自技術を持っています。
接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法
動態観測
一般的に盛土施工に先駆けて、
①すべり破壊の危険性に対する有無の判断
②周辺地盤の沈下または隆起の状況およびそれによる第三者への被害の予測と対策
③サーチャージまたはプレロード部分の荷重除去時間の判断
④残留不同沈下の予測とその対策
などを把握・検討するために、動態観測を実施します。動態観測では、「地表面沈下板」「地中層別沈下計」「地表面変位杭」「地表面伸縮計」「孔内傾斜計」「地下水位計」「間隙水圧計」などの計器を事前にボーリング工などによって設置し、地表面や地中の沈下・変形、および地下水や間隙水圧の上昇・消散を施工期間中から経時的に観測します。
盛土施工の動態観測(試験盛土)
広域水文調査
地元住民への聞き取り調査によって、井戸や河川水、農業用水の利水状況を整理し、地形判読や地表踏査に基づく最適な箇所での流量調査や水位観測などのモニタリングを立案・実施しています。場合によっては、「観測井」の設置や高密度電気探査、トレーサー調査、酸素濃度の調査などによる精密な情報の提供も行っています。
物理探査
物理探査は、地下の地質構造や地盤の物理的性質を非破壊的に調査する方法です。地震波、電磁波、重力、電気抵抗性などの物理的特性を利用して行います。これらの探査は、地盤の安定性や建築可能性の評価、また地震や土砂崩れなどの自然災害リスクを評価するために使用されます。
3D微動探査検査