小規模凍結サンプリング手法の実用化にむけた共同研究が新聞で紹介されました

プレスリリース

小規模凍結サンプリング手法/コスト最大9割削減/基礎地盤コンサルら 実用化へ共同研究

建設通信新聞 [2019年12月16日 3面掲載]



 基礎地盤コンサルタンツは、従来手法に比べコストを最大で9割削減する画期的な小規模凍結サンプリング手法の研究を東大生産技術研究所と共同で進めている。外径10cmの凍結管を対象地盤にセルフボーリングで挿入し、周辺地盤を凍結させた後、凍結管ごと引き揚げることで、凍結地盤をコアリングすることなく試料を採取する。大規模な凍結設備が不要となり、凍結にかかる時間も大幅に短縮できる。既に現場での実験も行い、施工性を確認。今後、試料の品質確認や現場作業でのさらなる精度向上など改良を重ね、1年をめどに実用化を目指す考えだ。


 凍結サンプリング手法は、砂質土など非粘性地盤をコアリングすることで、試料採取時の地盤の乱れを抑制するとともに、保管や運搬での試料の乱れも抑制できることから、最も高品質な試験試料を得るための手法とされている。 
 一方で従来の手法は、直径2m程度の凍結領域を1週間程度かけて凍結するため、大規模な凍結設備と長時間の凍結期間、コアリング作業時の循環水の冷却などを要し、サンプリング費用も1現場で5000万円から1億円かかるため、国家事業レベルの業務以外では適用しがたいものとなっていた。
 現在開発を進めている小規模凍結サンプリングは、地盤の中でいわばアイスバーをつくるような形で小口径の凍結管によって効率的に試料を凍結・採取する。凍結時間も1時間程度と短く、多位置、多深度で多くのサンプリングも可能となる。コストは従来手法に比べて100分の1から50分の1まで削減できる見込みだ。
 同社は、より安価で効率よく地盤の液状化に対する抵抗性を評価できることで、一般構造物や建物の安全性、経済性を高めることにつながるとしている。