都市から地方の隅々まで張り巡らされた道路網は、私達の日々の生活を、便利で快適なものにします。
当社では、地盤のプロフェッショナルとして、平野部の軟弱な地盤の上から山岳地帯に及ぶまで、様々な厳しい条件を的確に分析し、多数の道路設計の実績を残しています。
現在では、美しい都市や地方の景観への配慮や、有事の際の緊急輸送機能の提供など、道路には多種多様な要求があり、これらにも応えた設計に取り組むことで、将来に暮らす人々の生活を、一層豊かなものにします。

急峻な山岳地帯を結ぶ効率の良い交通インフラの構築には、トンネルの建設が不可欠です。
当社は、複雑な地質構造を正しく評価することで、多数の安全なトンネルを設計した実績を残しています。
また、社内に新規設立のインフラ保全センターと協働で、トンネルの点検結果を受けた補修・補強設計にも積極的に取り組んでいます。

山岳地だけでなく、河川や海上を結ぶ交通インフラの構築には、橋梁の建設が必要となります。
安全な橋梁の建設には、適切な基礎地盤の評価と高度な工学的知見に基づいた設計が大変重要です。
橋梁でも、社内新設のインフラ保全センターと協働で、供用されている橋梁の点検・診断、この結果を受けた補修・補強設計にも積極的に取り組んでいます。

道路設計の中でも、交差点設計は重要で、慎重な検討が必要です。
交通量を調整する観点だけでなく、安全に通行できるような配慮など、様々なノウハウが求められます。

山岳地帯を貫く高速道路、橋梁やトンネルの連続する区間では、その工事も大変です。
この現場では、大掛かりな法面工事と仮設構台を用いることで、トンネルも橋梁もスムーズに建設することができました。

より安全なトンネルを建設するため、工事中のトンネル掘削面（切羽）の評価を、地質技術者の協働で行います。
地盤のプロフェッショナルとして、卓越した技術力を発揮しています。

完成から長い期間を供用したトンネルには、安全性の観点で点検が必要で、その結果に応じた補修・補強対策が必要です。
対策工事の後にも、定期的な点検と必要なタイミングでの対策工事が大切です。

地すべりで被災し、流出した道路の早期復旧に、特殊な橋梁を設計しました。
周辺への影響を少なくし、元々の交通機能をできるだけ確保しつつ、工事を完成することができました。

公園内の景観にあわせつつ、耐久性や経済性の観点にも優れる橋梁を設計しています。

駅前広場の改良に伴うペデストリアンデッキの設計も行いました。

新たな取組として、ジオテキスタイルによる路盤補強材（Mirafi^® RSi）の研究に取り組んでいます。
軟弱地盤対策だけでなく、舗装の長寿命化対策としての適用について、試験及び評価を行っています。