のり面・斜面防災のサービスについて
普段の暮らしの中で「のり面・斜面防災」という言葉は、あまり耳にする機会は多くないかもしれません。
しかし、国土の多くを山間地が占める我が国で、私達が安全に暮らしていくためには、住宅地や道路などの周りに作られるのり面や斜面を安定させることで、激しさを増す集中豪雨や地震が引き起こす災害を防ぎ、住宅やインフラを守っていくことは、大変重要です。
地盤のプロフェッショナルとして認知されている当社の活動対象は、住宅地周辺、道路や農地周辺のほか、森林やダム等と、広い分野に及んでいます。
のり面・斜面防災の事例紹介
事例1 住宅背後での斜面崩壊
今日では、激しさを増しつつある集中豪雨。
この現場では、住宅背後の斜面が崩壊し、家屋が全壊、人命が奪われる事態となりました。
速やかな災害調査、対策工法設計により、早期に安全な生活を回復させました。
事例2 安定化と緑化を図った道路のり面
道路のり面の崩壊対策を、グラウンドアンカー工法により設計した事例です。
斜面の安定性をより良くした結果、悪天候時にも交通規制を受けることがなくなり、道路を通行する方々の利便性が改善しています。
景観にも配慮した設計としたことで、緑豊かな斜面が回復しています。
事例3 高度な設計を行った道路のり面
道路斜面の防災対策で、多くの工法を採用しました。
豊富な経験に基づいた高い技術力を発揮し、コンパクトな中にも多くの防災機能を有する高度な設計は、高い安全性の確保につながります。
事例4 工事中に発生した斜面崩壊対策
道路の建設工事中に、斜面崩壊が発生した現場にも、速やかな状況調査と対策工法設計を行いました。
現在でも、安全な道路として供用されています。
事例5 高速道路で発生したのり面崩壊対策
高速道路で発生したのり面崩壊にも、速やかな対応を行っています。
交通量の多い高速道路では、非常に迅速な対応と、一層確実な安全性が求められます。
事例6 三次元解析を用いた大規模地すべり対策
大規模な地すべり等の斜面対策が求められるケースでは、解析技術者と連携します。
三次元解析を行うことで、大規模な現場にも効果的な対策工法設計を行い、高い安全性と工事費用の低減を両立することが可能となります。
熊本地震での活動
阿蘇大橋地区の斜面での事例
震災発生直後から様々な災害現場において、被災調査、観測体制の構築ならびに復旧検討を行いました。
その中でも、阿蘇大橋地区の斜面崩壊は、人命が奪われるほどの大規模災害でした。さらなる被害拡大の抑止に向けて、斜面とその周辺状況を詳細に調査し、必要な対策を提案しました。
関連情報
【基礎地盤コンサルタンツ】 「技術研究発表会2016」開催 -阿蘇斜面大橋の調査と緊急対策-
【基礎地盤コンサルタンツ】 H28年熊本地震災害復旧支援に対して国交省より感謝状を頂きました
【基礎地盤コンサルタンツ】 H28年熊本地震調査報告書を作成しました
【日経コンストラクション】 2016年7月11日号に掲載されました
タイトル 【阿蘇大橋崩壊斜面に遠隔操作で土塁を築く】