1.地震の諸元
2.被害写真
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凡例


台中港

【護岸背後地盤の変状】
クラック、陥没等が多くあった。その中には噴砂もみられた。簡単な計測を行った結果、ケーソンは50~100cm程度前面に移動、背後地盤は40~80cm程度沈下。

同上。

【タンク被害】
スロッシングによるタンク被害。内容物は、粘性の高いシロップで、付近に散乱して甘い匂いを発していた。
石岡

【ニュースでも報じられた、河川に出現した滝】
断層により河床が隆起し出現した滝と落橋。落ちた橋の軸は残っている橋の軸に対して約20度傾いている。この断層が今回の地震の主断層である。

落ちた橋から河川に出現した滝を撮影。

【断層により傾いた家屋】
河川に出現した断層から続く地表面変位により傾いた家屋。断層の上下にある家屋は被害が小さい。

【断層変位による石岡ダムの破壊】
断層によりダム天端が10m近くずれている。この断層が今回の地震の主断層である。

【断層変位による石岡ダムの破壊】

【地表面の変位】
写真中央の建物付近で地表面変位が見られる。

【盛土の変形】
法肩にクラックが入り、法面の水タンクが傾斜している。また、盛土を横断するクラックも生じている。

【給水管の復旧】
川からの水を給水所に送るための管が地盤変位により断ち切られ、復旧作業を行っている。管の大きさは、φ4000mm程度。
豊原(中正公園近くの公園 - 號橋付近)

【断層による地盤の鉛直変位】
断層により道路に約4mの鉛直変位が見られる。断層が乗り上げた側の家屋(写真中央)では、目立った被害はないが、断層直上にあった家屋はすでに取り壊されている。

【断層による道路の変状】
アパート裏にあった道路が断層により変状をきたし使用不能になっている。道路上に止めてあった車がアパートと道路に挟まれ、断層直上にある電柱が大きく傾斜している。
大坑

【地表に現れた断層】
今回の地震の主断層。鉛直変位量は5m程度。写真左側に河川あり。

【河川に現れた断層】
写真奥の段差は1m程度で、手前は4m以上の段差。岩質は泥岩ぽく、流水により浸食されている。
大平市一江橋(県道136号)付近

【建物の転倒】
断層変位により、建物が大きく傾いていた。写真左が上盤側。変位量は鉛直方向2~3m程度。

【橋桁の落下】
一江橋は20径間の単純橋であるが、断層変位による周辺地盤の隆起により、D1~D9までが落橋、P5、P8が倒壊。
霧峰

【光復中学校 - 断層による建物の破壊】
倒壊部分を断層が通っている。

【光復中学校 - グランドに出現した断層】
鉛直方向の変位は2m以上。上の写真の断層が続いている。

【光復中学校 - グランドに出現した断層】

【光復中学校 - グランドを横切った断層】
断層はグランドを横切り、河川堤防にも変位を生じさせている。写真右に見えるアスファルトの盛り上がり量は約1.8m。断層は、河川部で方向を変えている。

【萬沸寺周辺 - 液状化による側方流動】
写真右側には川があり、液状化に伴う側方流動が発生している。亀裂幅は、50㎝以上のものもある。

【住興新村 - 液状化による建物の傾斜】
水田地帯に見られた建物の傾斜。右の建物は、左側に2度傾斜している。基礎部へのグラウト注入工事を行っていた。右から2番目の建物は右に10度、左から2番目の建物は手前に6度傾斜している。
員林周辺の液状化による被害

【液状化痕】
恵明街の国富鎮ビル地下駐車場内では、床に開いていた穴や、壁に取り付けてあるパイプ周囲の隙間から液状化した砂が噴出した。付近は8年前まで(旧河道を埋め立てた)水田であったらしい。

【建物の沈下】
南興街の道路沿いの建物が15cm程度沈下。地表面と2階部分が直結した塩ビパイプが座屈。さらに上階からきているものは変状なし。

【噴砂の山】
周辺からかき集められた噴砂の山。持ち帰り粒度試験を行った結果、細粒分含有率69.2%(うち粘土分は8.6%)と非常に細粒なものであった。
埔里

【建物の被害】
一階部分が完全に潰れた樹人路の幸福家園(RC造アパート)

【ドラム缶】
柱と床が交差する部分からドラム缶がのぞく。

【柱の中】
周囲のタイル、コンクリートが剥がれ落ちた柱から、鉄筋、塩ビ管がのぞく。
九分二山

【山体の崩壊】
九分二山(標高1174m)の南東斜面で大規模な崩落が発生。写真はその一部で遠方から望遠レンズで撮影したものである。

同上。
名間市内のR16&R3交差点付近の鉄塔と鉄道被害

【鉄塔被害】
鉄塔基礎部分を断層が横切り、鉄塔が14度傾斜。高圧線を含めた上部構造の機能的な被害はなさそうであった。(地表にあらわれた断層は逆断層で、変位量は鉛直方向3~4m、水平方向1~2m程度。写真右側が上盤側。

【鉄道被害】
鉄塔の直ぐ傍を通る鉄道(集集線)の軌道の変状。下盤側で地表面に対して軌道が浮き上がる。(さらに、写真奥手の上磐側では、3~4m水平方向に軌道が座屈している。)